RPGの元祖「ダンジョンズ&ドラゴンズ」から考える“ファンタジー映画”紹介【特集】
はー、最近ゲームしてないな・・・
・・・あなたは駆け出しの冒険者で、地下7階のダンジョンに隠された宝珠を探しに行くところです。目の前には暗い下り階段があります。禍々しい雰囲気で、かすかな冷気が階段から漏れ出していてあなたの足元まで漂っています。さあ20面ダイスを振ってください。
は?急にどうしたニャ。20面ダイス??・・・は??
(コロコロ…――― 「2」)
「2」ですね(シネコ引き悪すぎ…)。不用意なあなたはダンジョンから漏れ出す毒ガスによって石化してしまいました。冒険者シネコ、ここに死す・・・(END)
・・・なんでだよ!いきなり石化で死ぬとか!!
ハハッ!いやいや、D&Dですよ。テーブルトークRPGっぽい導入をやってみたのであります!
知りませんか?現在のRPGの元祖ともいえる ダンジョンズ&ドラゴンズ(Dungeons & Dragons)ですよ。テーブルトークロールプレイングゲームってやつです!
ああ、そういえばNETFLIX『ストレンジャー・シングス 未知の世界』シーズン1の冒頭でやってたゲームね! ゲーム機とかは使わずにサイコロとコマみたいなので会話しながらするゲームね。
『ストレンジャー・シングス 未知の世界』
ですです!ということで、今回は3月31日(金)に公開予定の『ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り』に合わせてD&D的な映画を何作かピックアップしてみます!
剣と魔法の世界的なやつな!
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『ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り』/2000年に公開した『ダンジョン&ドラゴン』最新リブート版!
『ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り』(2023)
まず最初は『ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇り』。やっぱりD&Dはこの洋ゲー感がいいんですよ。
ミミック(宝箱に擬態したモンスター)とかドラクエにもいたにゃ。2000年公開の映画『ダンジョン&ドラゴン』のリブート版ニャ? 3月31日(金)公開か。
はい!旧作に比べるとCGもがっつりリッチになって、クリス・パイン、ミシェル・ロドリゲスも出ております!楽しみであります!!
旧作もまとめておいたニャ。ただ配信はされてないのでDVDをチェックするしか・・・
『ダンジョン&ドラゴン』(2000)
ぶっちゃけそんなに有名タイトルではないであります・・・でも!RPG好きには楽しめるとこもあるのです!
『ダンジョン&ドラゴン2』(2005)
前作よりいいという評価も・・・
『ダンジョン&ドラゴン3 太陽の騎士団と暗黒の書』(2012年)
日本では劇場未公開。制作はイギリスであります。
意外と作られてるな・・・。
では、ここからは年代順に行ってみましょう!
レイ・ハリーハウゼンの特撮映画/伝説上のモンスターが動く感動!
D&D的な、ファンタジーRPGっぽい要素の一つと言えば、敵役のモンスターも。
確かに。伝説上の生き物や怪物の映像化は単純に見てて楽しいよニャ。
その観点で行くと、1950年~1970年代に活躍した特撮・ストップモーションアニメ(ダイナメーション)の巨匠レイ・ハリーハウゼンは押さえておきたいところであります!
ハリーハウゼンやべえニャ・・・これを50年以上も前にやってたのか・・・
いや~、まさしくファンタジーRPGに出てくるモンスターのイメージではないですか。ちなみにシネコはどのモンスターがお好みかな?
うーん、6本の腕を持つ陰母神カーリー(インドの女神)がカッコイイニャ!この動画にはないけど、剣を持って戦うシーンも有名ニャ?
うんうん『シンドバッド 黄金の航海』の1シーンだね。単純に動くというだけではなく、ちゃんと格闘アクションするところがすごいよね! メガコ的には『アルゴ探検隊の大冒険』のスケルトン軍団が好き!
『アルゴ探検隊の大冒険』(1963)
巨像やらハーピー?やらスケルトン(骸骨)戦士やらが出るニャ!
私はスケルトン&ヒドラ推しです!
『シンドバッド 黄金の航海』(1973)
やっぱりカーリーがヤバすぎる。めっちゃカッコいいニャ!
『コナン・ザ・グレート』/パワー系重厚ヒロイック&ダーク・ファンタジー
『コナン・ザ・グレート』(1982)
メガコ、あれもあるニャ!シュワちゃんの!!
シネコはシュワちゃん好きだね~。ですね。ロバート・E・ハワードのヒロイック・ファンタジー小説『英雄コナン』の映画化『コナン・ザ・グレート』(原題は Conan the Barbarian)!!ちょっと古代寄りのヒロイック・ファンタジー&ダーク・ファンタジーと言っていいですかね。
ダーク・ファンタジー、ここ数年流行ってるニャ。『コナン・ザ・グレート』は重厚な雰囲気かつシュワちゃんの圧倒的肉体美がマッチしてて大変よいニャ!
1970年代、原作小説『コナン』シリーズのペーパーバック版カバーアートをFrank Frazetta(フランク・フラゼッタ)というイラストレーターが描いておりました。その強烈に魅力的なイラストはシュワちゃん映画にイメージとして引き継がれつつ、D&D(1974年発売)やその後のファンタジーRPGに多大な影響を与えている、と言えましょう!
『キング・オブ・デストロイヤー/コナンPART2』(1984)
『レッドソニア』(1985)
『ロード・オブ・ザ・リング』/原作の「指輪物語」がそもそもRPGの元祖と言っていいのでは・・・
次はあまりにも有名で大ヒットもした『ロード・オブ・ザ・リング』(LOTR/ピーター・ジャクソン監督)の3部作ですね。
これは観た!好きニャあ!!ガンダルフ師匠ぉお!!
偉大過ぎるな。映画のほうの『ロード・オブ・ザ・リング』は2001年公開ニャ。3部作を1年に1本ずつ公開という形で、「続き早く見たいんだが1年後かよ!!」という地獄のような渇望を感じた覚えがあるニャ。
映画にも出てくる原作小説からの様々な設定がやはり素晴らしいですね。ドラゴンやトロル、オーク、ゴブリンなどのモンスターや、エルフやホビット、ドワーフ、人間などの種族概念、名前の付いた剣や魔法の鎧などのアイテム要素。そしてこれもRPGにとって超重要なんですが原作自体に架空の世界「中つ国」の地図があるんですよね。現在のファンタジーRPG的な要素がだいたい入っております。
地図があるとワクワクするニャ。そしてシネコもつらぬき丸ほしい!
ちなみに三部作はこんな感じ。
第1部『ロード・オブ・ザ・リング』(2001)
まだまだ序盤ですが、主人公フロドがサムと旅に出る理由や指輪の力について語られるであります!
お供のサムが野外調理道具一式を持っていくところが好き・・・
映画『ロード・オブ・ザ・リング』
第2部『ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔』(2002)
LOTRのもっともいいところは自己犠牲。己がなすべきことをなすのニャ!
映画『ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔』
第3部『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』(2003)
ガンダルフが白馬(飛蔭)で白杖を掲げながら疾駆するシーン、何回観ても泣くであります・・・
クライマックス後の長めのエピローグもうれしいニャ!日の当たらない武勲が評価されるシーンが感動を呼ぶのニャ!
映画『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』
『ナルニア国物語』/異世界に転移できるやつ!
こちらはC・S・ルイスの原作シリーズ(1950年~)を2005年に映画化した『ナルニア国物語』。お家の部屋から異世界に入り込み、異世界のほうで冒険や英雄になって行くという…、これは最近流行りの異世界ものと言っていいのでは…。
比較的子供向けな感じで観やすかった覚えがあるニャ。あとケンタウロスが良かった!
ケンタウロス・・・ww
『ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女』(2005)
『ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女』
『ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛』(2008)
映画『ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛』
『ナルニア国物語/第3章:アスラン王と魔法の島』(2010)
『ナルニア国物語/第3章:アスラン王と魔法の島』
『ホビット』/LOTRよりも前の時代、ビルボ・バギンズの冒険譚
第1部『ホビット 思いがけない冒険』(2012)
映画『ホビット 思いがけない冒険』
J.R.Rトールキンが書いた原作小説「指輪物語」の前日譚『ホビットの冒険』も映画『ホビット』として2012年から三部作で映画化されております。
これも良かった!LOTRにも出てきたビルボ・バギンズの若かりし頃の冒険譚だニャ!
第2部 『ホビット 竜に奪われた王国』(2013)
映画『ホビット 思いがけない冒険』
第3部 『ホビット 決戦のゆくえ』(2014)
映画『ホビット 決戦のゆくえ』
『ウィッチャー』/ポーランドの小説からゲームに、そしてNetflixで映像化!
『ウィッチャー』(2019)
『ウィッチャー』
近年ではゲームから映像コンテンツ、というパターンもあるニャ!『ウィッチャー3 ワイルドハント』はプレイしたニャ!
コンピューター・ゲームの技術が進歩しているので、もはや映画とゲームの見た目上の境目はなくなりつつありそうですな・・・
『ロード・オブ・ザ・リング: 力の指輪』/『ホビット』よりもさらに前の時代、エルフのガラドリエルを中心に描く物語
『ロード・オブ・ザ・リング: 力の指輪』(2022)
『ロード・オブ・ザ・リング: 力の指輪』
2022年から配信されたAmazonオリジナルのシリーズ作品『ロード・オブ・ザ・リング: 力の指輪』!
こっちはエルフのガラドリエルがメインキャラクターだニャ!LOTRのおっとり・怖くて・美しいイメージから若くて勇猛果敢なエルフとして描かれているニャ。
CGとかもすごい造りこみであります。制作費もすごいらしいです・・・
まとめ
ということで、D&D(ダンジョンズ&ドラゴンズ)的なファンタジー映画をざっと見てきました。まだまだ取り上げられていない映画は無数にあると思いますが・・・
結構取り上げてみるとなかなか多いな。神話や中世の伝説の映画化とかは昔からあったけど、70年代の『コナン・ザ・グレート』あたりでぐっとその後のファンタジーRPGっぽくなってきた感があるニャ。
ざっくりととらえると、「神話・伝説」、「ファンタジー小説」、「ファンタジーRPG」、「ファンタジーRPGな映画」の関係はこんな感じの流れでしょうか・・・
古代~ | ギリシャ神話などの世界各地の神話、船乗りシンドバードの物語、アーサー王伝説などの中世の伝説など |
1930年代~ | J・R・R・トールキンの「指輪物語」、ロバート・E・ハワードの「英雄王コナン」、H・P・ラヴクラフトが”クトゥルフ神話”などを出版 |
1950年代~ | レイ・ハリーハウゼンが映画で伝説上のモンスターたちをダイナメーション技術で動かしまくる |
1970年代~ | ランサー・ブックス版の小説「コナン」カバーアートでフランク・フラゼッタのイラストが人気に |
1974年 | テーブルトークRPGの「Dangeons&Dragons」が発売開始。その後コンピューター・ゲームにも波及 |
1982年 | 映画『コナン・ザ・グレート』公開 |
1986年~ | 家庭用ゲーム機にもRPGが波及、日本では80年代半ばからファミリー・コンピュータで『ドラゴン・クエスト』シリーズ発売。以後続々とファンタジーRPGが作られていく・・・ |
2000年 | 映画『ダンジョン&ドラゴン』公開 |
2001年 | 映画『ロード・オブ・ザ・リング』公開 |
なるほど~。いずれにせよRPGをプレイしている時のようなワクワク感が映画でも味わえると楽しいニャ!
皆さんもファンタジーRPGな映画をおおいに楽しんでいきましょう~!!
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