背筋が凍る！ジャパニーズホラー映画の歴史【ホラー特集】

似たものではサスペンス映画とスリラー映画があるね！
ゾンビやオカルトなど超自然的要素を扱うものをホラー映画、現実世界の殺人鬼や犯罪者を描くものをサスペンス映画、スリラー映画と呼ぶ場合もあるけど厳密な定義はないのである。

1900年代の前半は怪談話を題材にしたホラー映画が多かったみたい。

怪談といえば、日本の幽霊、妖怪、怪物など怪奇現象が起きる怖い話。
たくさん怪談話はあるけど、その中でも 四谷怪談・皿屋敷・牡丹燈籠 が「日本三大怪談」に挙げられてるね。

日本独特の怪談話の雰囲気っていいよね…。夏の風物詩！

そうそう。佐賀県の鍋島の化け猫騒動も有名だよね。
この時代は化け猫を題材にしたものも多かったみたい。

一番古い日本のホラー映画かも？
浅井了意による怪奇物語集『御伽婢子』の深川の米問屋に伝わる怪談、牛込の旗本家で聞いた実話などに着想を得て、明治の三遊亭圓朝が作った落語の怪談噺が牡丹灯籠、怪談牡丹燈籠です。
明治25年（1892年）には『怪異談牡丹燈籠』として歌舞伎化されたりもしている話らしい。

そうそう。新三郎のお露への愛が試される話ね！

「化け猫女優」として一世を風靡した鈴木澄子が主演の化け猫の登場する怪談映画です！

出演者のほとんどが女性で、映画評論家の浦山珠夫は化け猫と侍女たちのアクロバティックな立ち回りを「単なる怪談映画ではなく、女闘美（メトミック）アクションの原点」と評しているらしい。

こちらは人形浄瑠璃の『鏡山』を題材とした化け猫ものの怪談映画となっております。
ちなみに主演の入江たか子さんも「化け猫女優」として有名ですね。

有馬侯頼貴の寵愛が新参のおたきの方に移ろうとしたのを嫉んだ側室およこの方が、嫌がらせをしてついにはおたきの方を殺害。しかしその夜から怪異が相次ぐようになり…。

藩主の短気から手打ちになった囲碁師匠の愛猫・玉簾が夜な夜な藩主の元へ現れる鋼島騒動を扱った化猫映画を、化け猫スターの元祖･鈴木澄子が演じています！

ワイヤーアクションとかも使っているみたいです。

こちらも「怪猫からくり天井（1958）」と同じ年に公開された、鍋島騒動を題材とした映画です！

違うところは本作は現代編も絡んでくるストーリーなところかな。どちらもいいのよね。

日本で超有名な四代目鶴屋南北の怪談話を映画化したホラー時代劇なんだって！

物語は、江戸時代の中ごろ浪人・伊右衛門が不義をしたうえにお岩を毒殺し、その亡霊に報復されるという話…

伝説、仏教説話、怪談、そして妖怪もの…このあたりですかね。

70年代にはオカルトブームもあったのでその影響も大きそうです。その後80年代を経て90年代に都市伝説系や幽霊もののホラーが爆発的に増えます。

そんな陽気な映画ではないぞ……。船が難破して流れ着いた太平洋の孤島、飢えた末に、そこに生えているキノコを食べ、キノコ人間になってしまうのだ

この時代の怪奇映画は、独特の雰囲気があって、今見ても色褪せない面白さがあるのよね。カルト的な人気があるのもわかる

ちなみに、監督は本多猪四郎さん、特技監督に円谷英二さんという伝説級の作品なのだ

江戸川乱歩、夢野久作という異端系文学のブームもあったようですね。確かにどちらもちょっと怖い系の話です。

推理ものというより「祟り」という部分をフィーチャーしていて怖いのです。

無人の屋敷に忍び込んだ、テレビクルーが怨霊に襲われるという惨劇のホラーだ

なお、本作は諸般の事情で配信はおろかDVD化もされていないので、観ることはできない

今キャストを観ると結構北野武映画の面々がでてますね。大杉漣さんも。

のちのジャパニーズホラーブームの先駆け的映画かもしれませんね。

『リング』は、見た者を1週間後に呪い殺す「呪いのビデオテープ」の謎を追う、鈴木光司の小説を原作とする映画作品！

きっとくる～～きっとくる～～～！！！

ええ・・・！？

当時『リング2』と同時上映された、ジャパニーズホラーだ！

死者を甦らせる「逆打ち」という禁断の儀式があってな、死者の年齢の数だけお遍路を逆に回るのだ。娘を失った母親が、その逆打ちを行なって、とんでもねーことが起きるという……

伊藤潤二先生のホラー漫画「富江」の実写化でな、当時22歳の菅野美穂さんが絶世の美貌をもつ富江を演じているのだ。人間の業の深さが浮き彫りになるホラーだな！

1999年から2011年の間に8本も作られている……

2000年代はジャパニーズホラーの全盛期だね！

シリーズものも多く作られて、現代の日本を舞台にしたホラーが「ジャパニーズホラー」として定着していったね

伊藤潤二先生の傑作ホラー漫画の一つ「うずまき」の実写映画でな。Higchinsky監督の独特の映像世界は、原作のもつ雰囲気を存分に引き出していたんだが、映画的には序盤で終わってしまい、続編も作られず、消化不良のまま……。ただ……

現在進行形で新作アニメが作られてる！期待大！

貞子ハッピーバースデイ！！！

貞子の生前の悲恋、そして悲劇的な最後…。

公開当時はインターネットがブームでな、本作は、幽霊に会えるサイトにアクセスすることで始まるホラーなのだ

そう、当時のジャパニーズホラーといえば『リング』だが、あんな感じの分かりやすい怖さではなく、世界がゆっくりと壊れていく、じっとりした怖さのホラーなのだ

鈴木光司原作短編集の1編「浮遊する水」が実写映画化！

恐ろしくも切ない名作ホラーです。

ジャパニーズホラーの傑作といえば、やはり『呪怨』は外せないな

画面のどこを見ても、何かがいるような、怖さの演出が神がかっているのだよ

謎の死の予告電話によって次々と不可解な死亡を遂げていく…

なぜか未来からの発信時刻で来ており、死ぬ瞬間の声や映像、画像が送られてきてその未来の時刻に差し掛かったとき、その通りに死んでしまうのである……。

ある日、ゲーム好きである国王は同じ姓を持つ人間がこの国に存在することに怒りを覚え、“佐藤姓“を効率的に抹殺するために”リアル鬼ごっこ”なる計画を発表する！

それは残虐非道なゲームの幕開けとなった！！！

「ひとりかくれんぼ」という奇妙なゲームは、進めていくと様々な怪奇現象が起こるという噂があった！

翌日、学校にりつ子の姿は無かった！ってやつ……、、、、、

『貞子3D』などCGの技術がグッと上がったところと、インディーズゲーム原作の映画が出たところが特徴的ですかね。

内容もシリーズ物から都市伝説、怪談、ホラーゲームなど多様です。

2010年代の貞子映画がやってきました。今回は3Dだよ！！

鈴木光司書き下ろし『エス』を原作にしているが、登場人物や設定を応用して映画オリジナルのストーリーになっています。

ケロロ軍曹やハローキティ等、各種コラボした宣伝も話題になったね。

序盤の団地の不気味な描写が良いのよ

前半と後半でちょっとテイストが違うんだけど、前半のホラー感はまさにジャパニーズホラー！

青鬼のフリーゲーム…！なっつ…！

早く追いかけてくる青鬼ね…

劇中劇と現実のパートが交ざり合いつつ進行する手法を用いた作品です。

恐ろしくも美しい悪夢を見ているような作品となっております。

あ～これゲーム実況動画で見たことあります。めちゃくちゃ怖いやつですね。

不安を煽るBGMもいいです！

原作は「チームグリグリ」制作の「RPGツクール Dante98」を使用したPCゲームで、生駒里奈さん主演の実写映画である。

主人公たちが転校してしまうクラスメイトのために「幸せのサチコさん」というおまじないを行うと、突如地震が起き、見知らぬ古びた校舎に飛ばされ全員離れ離れになってしまい、数々の怪奇現象に襲われるのであった…。

猟奇的な演出がある作品なので心して見よ！！

小説が原作で、ホラーであり、ミステリーでもある作品だ

実際の部屋でもこんなことあるかも？という演出が、よりリアルで怖いのよね

黒いマントを着た滝沢秀明さん演じる〝こどもつかい〟が、7人のこどもの霊を引き連れて現れる。

こどもを操るこどもつかいの正体とは！大人にかけられる呪いは解けるのか？！

ですです。原作は澤村伊智の第22回日本ホラー小説大賞受賞作『ぼぎわんが、来る』です。

修験道の山伏、祈祷師、神職、禅僧、ユタ、科学者など除霊アベンジャーズみたいな感じでした！ちょっと『うしおととら』感がありましたね。

2020年代はまだ途中だけど、ホラーに新しい要素をプラスした〝ハイブリッドホラー〟に注目かな。

例えば、FPS・RTA・VR・メタバース・タイムリープなどの要素を取り入れたり！

日本最凶の心霊スポットといわれている福岡県の旧犬鳴トンネルと、近年の都市伝説で人気となった「犬鳴村伝説」の二つを織り交ぜたホラー映画！

でたでた(笑)近代ならではのホラー映画🐕

事故物件住みます芸人・松原タニシさんによるノンフィクション書籍の実写映画化！
主人公の売れない芸人役を亀梨和也さんが演じます！

怪奇現象はもちろん怖いんですけど、お笑いタレントも多数出演していて怖いだけじゃない、エンターテインメントな作品です。

インターネット都市伝説の超有名エピソード「きさらぎ駅」が実写化されたんだが、これは珠玉の出来だぞ

きさらぎ駅はストーリー自体もよく練られていて、2ちゃんねるで怖がった人も、全く知らない人も楽しめるよ

喜べ！！「きさらぎ駅」でも監督を担当した永江二朗さん、脚本を担当した宮本武史さんが、2023年10月20日（金）公開の映画『リゾートバイト』でもタッグを組みますぞ！

ループものでホラーで学園ものっていう組み合わせです。

もはやホラーというよりアクション映画、アトラクション的な感じも。

2020年代初の貞子映画です！

都市伝説「貞子」の呪いが現代に蘇り、以前は鑑賞して7日後に死んでいた呪いが、現在は24時間で死亡する呪いに進化してしまいました。

安心してください。ホラーだけどどこか笑える、エンターテインメントな作品となっております。

＜恐怖の村＞シリーズから、次の舞台は〝島〟へ！？
心霊現象と科学（VR）の融合したホラー映画です！

赤いバグ（イマジョ）の正体とは？果たして生きて島を脱出することはできるのか…。

GENERATIONS from EXILE TRIBEが全員本人役で出演する、清水崇監督の新作ホラーです。

今回の呪いのアイテムは〝カセットテープ〟です。

橋本環奈＆重岡大毅ダブル主演！中田秀夫監督の新作ホラーです！
胸キュンラブストーリーは始まりません！

ファーストサマーウイカさんが演じる美雪さんですね。

シソンヌの長谷川さんかな？GUCCIのTシャツとかロレックスつけてるんですけど、ちゃんと本物付けてるんですって！

フェイク・ドキュメンタリー形式のホラー作品を数多く手掛けていることで有名な白石監督の最新作！！
白石監督は全国各地の都市伝説や怪奇現象を調査するオリジナルDVD『戦慄怪奇ファイル コワすぎ!』シリーズでも有名だね。

本作はそんな白石監督の元に送られてきた、若いカップルからの廃墟で撮影された映像を見たことから始まります。

ここまで39作品ピックアップしたけどいかがだったかな？

フフフ…やっぱり貞子はジャパニーズホラーにはなくてはならない存在になっているようですな！！
今回紹介しきれなかった作品もあるのでいつかまた紹介しよう！